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● 作品について ●

歴史に深く刻まれるような災害があった2011年。１年を締めくくる12月に、この年３作目となる歴史的建築空間への空間アート作品として制作公開されました。

会場は、横浜市環境創造局が管理する「根岸なつかし公園」内「旧柳下邸」です。明治初頭より同市にて銅鉄引取商として活躍していた柳下家の邸宅として建設されました。現在は創建当時の姿で復元保存されています。その空間は日本家屋部の東館と西館、そして洋館部と蔵部の４ゾーンで構成されており、同家の当時の隆盛ぶりを今に伝えています。平成１４年に横浜市指定有形文化財に認定され、無料にて一般公開されると共に市民の文化交流の場として多様なスタイルで利用されています。

このような建物の洋館部の１階洋間を クリスマスのための空間に変身させました。

そのテーマコンセプトは 旧柳下邸創建当時の「雪景色の横浜」。ある12月の冬の日に降り積もった雪で真っ白な装いをまとった柳下邸とその眼下にたたずむ当時の横浜の建物群を「Snow Tree -スノウ・ツリー -」「Snow City - スノウ・シティ-」２つのインスタレーション装置になぞらえました。作品のマテリアル素材は総て白色で統一し、イルミネーション器具を装着しています。昼には光を反射させる発泡素材が 陽光に瞬く雪の様子を、夕刻には内蔵のＬＥＤが建物群の灯りが雪で拡散されていく様を表します。静かで清らかな 12月の冬の雪の日のシーンがそこにあります。

< 概 要 > 

主 催 ： 根岸なつかし公園旧柳下邸管理委員会

場 所 ：       旧柳下邸 洋館部１F洋間

横浜市磯子区下町11

根岸なつかし公園内

期 間 :   20１１年１２月０１日(木)～2５日(日)

０９：３０~１６：３０