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● 作品について ●
2014 年9月、ドイツ・ベルリン市が所有運営するギャラリー「ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス」におけるアート制作展示です。
当施設は建築家ミースが米亡命直前に設計した「レムケ邸(1933年竣工)」を再生改修し活用されているものです。彼の住宅作品「チューゲンハット邸」や「ファンズワース邸」と同様に建物を囲む広大な庭園を特徴とするこの施設は、「建築と自然とアートの調和~Architektur, Natur und Kunst im Einklang/Architect, Nature and Art in Harmony」をテーマに現代アートを軸とした作品展示を展開しています。ミース生誕125周年の記念イベントが昨年に幕を閉じ、2014年、新たな時代のアートプログラム「内部と対峙するもの~INNEN und GEGENÜBER」の一つとして私達MoNoが作品を披露しました。
それは、自然豊かな広大な庭園の一画に出現す「離れのデザイン茶室」です。「自然と領域」「自身と他者」さらには「西洋と東洋」「過去と現在」が対峙する一期一会のための装置です。建築家ミースがその建物空間の内部に庭園の景観を大胆に取込んで屋外空間を限りなく内部空間に溶け込ませようとしたことに倣い、私達は、自然と同化しつつも、確かな領域として成立する2畳の空間です。マテリアルには身近な工業製品を使いながらも透で儚い幽玄なスペースを創り出します。ランドスケープアーキテクトのダゲンバッハ氏によるグランドアートと共にこの装置を取り囲む自然との共生を感じながら、自分自身あるいは共に過ごす他者と近く静かに対峙する、そのような時間を実感することができるでしょう。「Invisivle Tea House」は、この施設に新たな経験の場を提供しているのです。
<概 要> 催 事 : ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス
企画展示
主催 : ベルリン リヒテンベルク区 生涯教育文化課
「ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス」
会 場 : ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス
Oberseestraße 60
13053 Berlin / Germany
展示期間 : 2014年9月27日(土)~2015年5月1日(日)
オープニング : 2014年9月27日(土)16:00
協力者 : ヴィータ・ノアック氏
(ミース・ファン・デル・ローエ・ハウス館長)
ウド・ダジンバッハ氏
(ランドスケープアーキテクト)
マークス・ペネルl氏
(建築家、O&O建築事務所パートナー)
山下民子 氏 (抹茶道)
荒井知美 氏 (煎茶道)
山川慧子 氏 (アート制作)
勝田 帥 氏 (アート制作)
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